これこそ日本の希望!!ハワイアン音楽が流れる高齢者用品のセレクトショップ【Anuenueアヌエヌエ】の取り組み
- 2020.04.13
- アットちらし掲載店舗
JR立川駅から徒歩10分。今回取材させていただいたアヌエヌエさんは、立川中央病院の隣にあります。
ご対応いただいた石川社長によれば、『アヌエヌエ』とはハワイ語らしく、「虹」という意味。
ハワイの空気や流れる心地良い時間が好きで、そんな空間を目指して命名。お店には虹のシンボルマークが掲げられていて、お出迎えしてくれます。素敵ですね。
お店に入るとハワイアン音楽が優しく流れていて、明るく華やかな雰囲気。
高齢者の日用品を販売しているお店のイメージとは、かけ離れていました。
店先にはお洋服が飾られ、まるで女性用ブティック。奥に進むと、生活用品や介護用品など様々な商品が配置されていて驚きました。
お店の特徴
アヌエヌエさんは、立川中央病院の設備法人である(株)ケアーメディカルが運営。
なので、訪問看護・在宅医療部門との連携や、病院関連会社ならではの商品を厳選して紹介できるのが強み。
介護用品だけではなく、高齢者の日用品をメインに取り揃えているのには理由があります。
・高齢になるにつれて以前のように生活できない、不便さを感じている方々に向け、日常生活が便利になるものを知っていただき、『希望』を持って生活をしてもらいたい
・体が不自由になっても、好きなオシャレを楽しんでもらいたい
・日々の介護やお世話の疲れを癒し、笑顔になってもらいたい
また、近隣の方に限りますが、おむつなどの配達をサービスで対応されてたりしますし、インターネットから商品を購入することができるので、なかなか頻繁に買い物に行けない方でも安心。
インターネットからのご購入はこちら https://www.anuenue-shopping.com/
さらに、隣の立川中央病院の利用者の方は、売店で購入すると自室まで届けてくれて、会計もまとめてできるという親切さ。これは助かりますね。
アヌエヌエのこだわり
『介護用品・福祉用具は「高齢者の日用品」。だからこそ、手軽に購入できて使いやすくなければならない。』そう話す石川社長。
『たとえば杖や靴。自分で歩くために使うものだから介護用品ではなく自助具になると思うんです。だからこそ気軽に買いに来てほしいし、本来はデパートに置いてあってもいいはずだと思っています。』
たしかに。高齢者の方々のニーズを汲みきれていない気がしました。
『介護用品としてまとめてしまうのではなく、生活用品として、高齢者が気軽に購入できる環境をつくっていきたい』
と語ってくれた石川社長のまっすぐな目が印象的でした。
アヌエヌエを利用するお客様
『悩みを抱えて来店される方は多い。』
来店しても最初は何も話して下さらない方や、来店するなり突然ぽろぽろと涙を流す方まで、いろんな方がいらっしゃるそう。
だからこそ、癒しの空間で買い物だけではない時間を楽しんでほしいと石川社長。
石川社長の明るい笑顔と裏表のない人柄にみんな心を許してしまうそうです。
おいしいお茶を飲みながら、悩みを話せる空間。介護をしている人も、なかなか他人には話せない悩みや、
誰に相談していいかわからない悩みなど、包み隠さず話すことができる。
また、生活に不便を感じていて、こんなものがあったらいいのにという相談に対しては、その人に合った商品を提案してくれる。
もちろん、たわいのない話をして時間を過ごすこともできる。
とにかく、ここに来たらホッとする。誰にもできなかった相談ができると思って来てくださる環境をつくりたい。
遠方のお客様は通常、郵送で商品をお届けするのですが『ここに来るのが毎月の楽しみだから』とわざわざ訪れるお客様もいるそう。
話を聞いていて心が温かくなりました。
アヌエヌエの商品選び
アヌエヌエさんでは、利用される人の心を汲んだ商品でいつもあふれている。
なんと取り扱いは10,000点以上!!コンビニでも2,000~3,000点と言われていて、段違いの充実っぷり。
さらに、取り扱いがないものもお客様のご要望があれば徹底的に調べ、提案するとのこと。
「わかりません」、「取り扱いがありません」は言わないと社内で徹底。勉強になります!私も明日から「わかりません」は禁止にしようかな…
以下に商品の一例をご紹介させていただきます。
尿パックのカバー
尿パックが直接見えないようにするためのカバー。常に使用する人は外出時にも持ち歩かなければなりませんが、これなら気兼ねなく、外出ができますね。
車いすにかけられるタイプや、肩にかけられるバックタイプもあります。
食事エプロン(男性用)
石川社長は「どうして食事用エプロンは小花柄や淡い色味しかないのか?男性はそれを付けるのだろうか?」と常々疑問に思っていたそう。
「だって、お父さんや旦那さんがいつも小花柄で食事していたら、家族も本人もいやでしょう?自分や家族で好きなデザインが選びたいじゃない?」と目からウロコ。
店内にあったシャツ柄の食事エプロンはさわやかで素敵(上記写真)。自分の父だったら、絶対こちらの方が似合う気がする。
食事はどの方にも楽しんでいただきたい。そんな思いに満ちた商品です。
車いす用のバスタオル
抗菌、防臭効果に優れていて臭いがつかず、吸水性、速乾性、耐久性にも優れているそうです。デザインはハワイの写真家 高山 求さんの華やかなデザイン。気分もあがりますね~。シーツや膝明け、枕カバーなどいろんな用途に使えます。
傘が入っている杖
晴れの日は杖として使うことができ、雨が降ったら杖の中からなんと傘が出てくる!もちろん傘を出した後も杖としても使用可能なので、外出時の荷物も減って安心。これは便利^^
靴(リハビリの先生にアドバイスもらえます!)
立川中央病院のリハビリの先生と連携しているそうで、アドバイスを受けながら自分に合った靴を選べます。サンプルが置いてあるので試着も可能。
体の中からいたわる食品
健康食品も多数置いてあります。特に森永の「ビフィズス菌末BB536」は石川社長も愛用中。スティック1本(2g)当たりで500億個以上含まれているそうで、ヨーグルトに混ぜて食べるのがおすすめ。花粉症対策やインフルエンザの予防などにも効果があるようで、ウィルス対策の大切さを痛感する今日この頃、これは心強いですね!
その他、360度回転できて小回りの効く車椅子や、
取っ手のついた食器
などなど、店内は使用する方のことを第一に考えた商品でいっぱい^^
気になっていたことをお聞きしました。
「もしかして…商品は石川社長が開発していらっしゃるのですか?」
『まさか!!(笑)業者さんに問い合わせたり、福祉機器などの展示会に足しげく参加したり、インターネットで情報を調べたりすることもあるんです。
けど一番大事なのは、お客様や患者様のご意見。病院で実際に使っていた用品とその使いやすさなどを聞くことで、
いいものをどんどん提供することができるんです。』
少しでも使いやすく、便利で生活が楽しくなるものを提案したい。石川社長の真摯に取り組まれる姿に触れて、日本はきっと良くなっていく、そんな希望を抱きました。
お洋服だって楽しんでもらいたい!!
『なかなか運動できないから、太ってしまってサイズがない』という方々のために洋服も充実しています。
石川社長のご友人がリユースショップをされていて、ブランド物だけど来やすくて機能的でリーズナブルな服を卸してもらっているそう。
例えば、見た目はオシャレだけど、引っかかりにくいように裾は短めにしてといった風に。
現在、介護を受けていて寝たきりの方にも楽しんでいただきたいという思いから、着脱しやすいお洋服もそろえてあるとのこと。
まさに、すべての人のための「ユニバーサルデザイン」ですね^^
オーナーからの一言
日本では「介護」という言葉を頻繁に使いますが、海外では「介護」とは言わず『ケア』と言います。
(気配り)というイメージ。本当の意味での介護用品なんて実は少なくて、介護という枠組みは必要ありません。
他の製品よりもちょっと履きやすい靴と杖があれば、楽しく外出が出来る。
高齢者に使いやすい食器やマジックテープの付いた服など、買い求めやすい場所にもっともっと置いてほしい。
そうやって日用品としてあらゆるところに置いてあれば、便利なものが高齢者の方々に届きやすいじゃない?
そんな世界を目指しています。
店舗情報
店名 Anuenue アヌエヌエ
住所 東京都立川市柴崎町2-17-18
アクセス JR中央線立川駅より徒歩10分
多摩都市モノレール立川南駅より徒歩5分
電話 042-522-8835
営業時間 月~土曜日/9:00~17:00
定休日 日曜日・祝日
URL https://www.anuenue-shopping.com/
特派員からの一言
困った人を助ける「よろずや」のような存在でありたいと語っていた石川社長。お話していると温かさが伝わってきて、やさしい気持ちになれる上、とてもユーモアがあって話題に尽きない魅力的な方でした。あの温かな空間が忘れられません。
また、「介護用品」ではなく『高齢者の日用品』という言葉がとても印象的でした。高齢者の方々にとって、日常的に使う日用品が介護用品として扱われ、購入しづらい状況があること。それに対して果敢に挑む石川社長。
今回の取材を通して、誰もが幸せに生きる社会を垣間見ることができたように思います。
ハワイ語で「希望の虹」を意味する『アヌエヌエ』さん。応援しています!!
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