人生は『ミニ四駆』に学べ!!海外からも客が殺到する世界で唯一のミニ四駆専門店【えのもとサーキット】

今から約30年前に一大ブームを巻き起こしたという「ミニ四駆」。ボクが子どもの頃は、カードゲームやベイブレードが流行っていて友だちと遊んでいましたが、当時の子どもはみんなミニ四駆で遊んでいたそうです。

ブームは去ってしまいましたが、今もたまにショッピングセンターでミニ四駆を走らせている人がいたり、最近ではゲームアプリが出るなど、ブーム再来の兆しがあります。

そんなミニ四駆を専門で取り扱っているおもちゃ屋さんが八王子にあります。巷では「ミニ四駆の聖地」と呼ばれているそう。これは行くっきゃない!というわけで早速、お店に到着!

看板に書かれた『えのもとサーキット』と、ミニ四駆専門店。

その下に書かれているミニ四駆の製造・販売をてがける株式会社タミヤ「★★TAMIYA」のロゴ。間違いないです!!

お店に入ると出迎えてくれたのは店主の榎本さん。…赤いです(笑) 見るからに情熱的。レーシングカー=フェラーリ=赤というイメージ通り。

「ミニ四駆・命」な感じがあふれ出てますね^^         いいね!ポーズで笑顔全開の店主 榎本さん

【世界に一軒しかない!ミニ四駆専門店】

創業42年という『えのもとサーキット』さん。ミニ四駆専門店は世界に一軒しかなく、国内だけでなくなんと海外からもわざわざいらっしゃるお客様がいるのだとか。『ミニ四駆の神』と言われる榎本さん目当てに来る方もいて、海外の方からプレゼントをもらうこともあるそう。すごい…。

しかも、TAMIYAのミニ四駆を専門に扱っているため、TAMIYAの会長がわざわざ榎本さんに会いに来るとか。連絡を取ろうと思えばすぐにとることもできるらしいです!

こんなすごいお店が多摩地域にあったなんて…まだまだ世界は広いなぁ。

【ミニ四駆の聖地をご覧あれ!】

お店の中にはミニ四駆の箱やパーツがずらーっと並んでいます。ファンの方にはたまらないでしょうね~。圧巻の光景です。

所せましと並ぶミニ四駆(上)とパーツ(下)

「えのもとサーキットにしか置いてないものがある」とよく言われるそうですが、まさにその通りで品揃え抜群!最近では通販も行っていて、「ミニ四駆 通販」で検索をかけるとなんとTAMIYA公式のオンラインストアを抑え一番上に出てきてしまうようです!さすが世界に一軒のミニ四駆の聖地!

平均で1000円~1200円で買うことができ、一番安くて600円で買えるので子どものおこづかいで買うことができそう。

プレミアがついたレアなものもあるそうですが、お高いのかなと思っていたら、なんと定価で販売しているとのこと。良心的です!

「夢はお金持ちになることじゃないからね。そういう気持ちはなくて、みんなに喜んでもらいたいんだ」

なんていい人なんだ…。夢はお金で買えない。だから、お金を使いすぎることがないようにクレジットカードでの購入ができないようにもしているそう。

ボクだったら、ここぞとばかり儲けに走っちゃうかも…。

さらにプレミアを通り越して、さすがの榎本さんもこれは売れない!という超レアものがございまして。非売品としてショーケースに展示してあるんです。お店に来てくれた人は無料で見放題^^!

ミニ四駆ファンならずとも見ておいたら自慢出来るかも!

でも…レアものも定価で売ってたら、すぐになくなってしまうんじゃないか?と老婆心ながら心配してたんですが・・・

「他にもあるからついておいで」と言われ、奥の細い通路を進むと倉庫が。

そこには…店内の何倍ものミニ四駆がありました!!!

榎本さんご自身も数量を把握していないとのこと。まさに聖地!神のみぞ知るとはこのことか!!

倉庫にぎっしり保管されているミニ四駆

【えのもとサーキットのはじまり】

最初はその他のおもちゃも販売するおもちゃ屋さんとしてスタート。根っからの模型好きで、特にミニ四駆は大・大・大好き。自分で一から作った模型が動いた時の喜びは格別。当時、榎本さんはNTTに勤務していたので、休日や帰宅してからの時間くらいしか充てられず、お店の切り盛りは基本的に奥様に任せていたそうです。二足のわらじを履くことにはいろいろと苦労があったようですが、持ち前のアツい思いで乗り越えて来られたとのこと。

そうこうしているうちに来ました。ミニ四駆ブーム!!お店に人が殺到して入りきらないほどだったらしく、こりゃいかん!ということでミニ四駆専門店として今の場所に引っ越したそうです。

【これがミニ四駆ドリームだっ!】

えのもとサーキットさんの自社ビル

今は立派なビルですが、当時は小さなプレハブからスタートしたそうです。屋根が足りないということになり、雨をしのぐためにプレハブからビニールハウスにグレードアップ。とはいえ、扇風機一つだったので夏はみんな汗だくでミニ四駆に没頭していたといいます。その状態が12年も続いた後、みんなが快適に過ごせるようにと今のビルを建築。「俺はビニールハウスの時代から通ってたんだぜ」という常連さんもいるそうで、昔から愛されてるんだなぁとしみじみしていたところに次の一言。

「このビルはミニ四駆で建てたビルなんだよ」

これぞミニ四駆ドリーム!何がすごいかって…自分のためにではなく、『みんなのために』と行動する榎本さんがすごい!と心底思いました。このお人柄があるからこそ世界中からお客様が会いにいらっしゃるんでしょうね。ボクも精進しよう!

【お店の中でミニ四駆の走行を体験】

店内にはミニ四駆を実際に走らせるコースがあり、体験させていただきました。

想像以上に速い!見てて気持ちいいくらいビュンビュン走ります!

しばらく見ていると、

「よし、そろそろ止めようか」と榎本さん。

でも止める装置らしきものがありません。

ストッパーみたいなものも持ってないし…「まさかこんな速いミニ四駆を素手で止めるんじゃないよな?」…と思っていたら

「手で止めてごらん」と。

マジか…。絶対ケガするやつだ…ってビビッてどうする!気合いだぁ!と自らを奮い立たせる。そこへ真ん中のレーンを勢いよく走ってきたミニ四駆が!

よし!きた!…と思ったら条件反射で手を引っ込めてしまうボク。ヘタレか…。

ニヤつく榎本さん。くっ…ヘタレなんて呼ばせない!もう1回!ということでリベンジ。ビビりながらも捕まえることができましたとさ。

超絶スピードのミニ四駆を捉えた瞬間のユウト

【ミニ四駆神社に必勝祈願だ!】

TAMIYAが主催するミニ四駆の大会があるそうです。教え子の中には優勝経験のある子が何人もいるとのこと。今もお店で、ひと月に2回、第2日曜日(スピード勝負)と最終の日曜日(耐久勝負)にレースを開催していて、榎本さんはどうすれば速くなるかを教えたり、時に見守ったり。なんだか子どもたちを優しく見守るお父さんのようです。漫画ONE PIECEの白ひげを勝手に想像してしまったボク。大会で優勝するのは相当ハードルが高いようで、榎本さんのご指導の賜物なのかな~と思ってよくよく話を聞いてみると…これだったんですね。

『ミニ四駆神社』。

必勝祈願にお参りするみたいです^^手をたたくと神様が出てきて、遊び心満載!!神様の力を借りて、あなたもレースに出場してみませんか?^^

これが『ミニ四駆神社』だ!

【店主 榎本さんの思い -ミニ四駆から学ぶ人生訓-】

ミニ四駆は遊びだけではない。大切なことを学べるのがミニ四駆だと榎本さんは仰います。

「ミニ四駆は、自分が一から作るもの。だから大切にする気持ちが生まれる。仲間と競い合ったり、協力することで仲間の大切さやコミュニケーションの取り方を学ぶことができる。日本は資源がない国。ミニ四駆をきっかけに、つくり出すことの素晴らしさを知ってもらえると嬉しい。」

また、夏休みには子どもたちの学びの場をつくっているそうです。夏休みの宿題が終わった人だけが出場することのできる大会を開催したこともあるみたいで学ぶことを大切にされていらっしゃいます。

他にも、お店で開催するレースでは20~50人という大人数で競い合い、みんなでコースを考えて開催。終わった後はみんなで片づけ。榎本さんは、『みんなで協力してやる光景』が好きなんだとか。

ミニ四駆を通じてこんなに学びがあるなんて。榎本さんの情熱がバンバン伝わってきました^^

【特派員からの一言】

ミニ四駆の聖地と聞いて、相当ハードルを上げて行きましたが想像をはるかに上回る場所でした。しかも、人生訓まで学べる場所だったとは。感心しっぱなしの一日でした。

一番印象的だったのは榎本さんの『温かさ』。みんなから慕われるその姿は大家族のお父さんのようで、ボクのハートも温かくなりました。

榎本さんには息子さんがいらっしゃるそうでして、小学校高学年からラジコンを始めて全日本大会に出場するほどの腕前。そんな息子さんに将来お店を継いでもらいたいという榎本さん。榎本さんの思いはきっと息子さんに伝わっていると思います。

ミニ四駆を通じて大切な学びが得られる「えのもとサーキット」さん。こんな素敵なお店がいつまでもありますようにと心から願った取材でした。

【店舗情報】

店名 ミニ四駆専門店 えのもとサーキット

住所 〒193-0844 東京都八王子市高尾町1529-3 榎本ビル1F

TEL 042-664-3249

営業時間 月曜日~金曜日;11時~19時、土・日曜日:10時~19時

※年中無休

URL https://enomotoy.jp/