昭和初期のドラマや映画の舞台に!「古き良き昭和」が漂う 古民家スタジオを東京 五日市で発見!
- 2020.03.18
- ディープ多摩
【施設の紹介】
西多摩に、数々の映画やドラマの撮影に使われているという古民家スタジオがある!という情報をキャッチ!
ということで、私、DEEP TAMA調査隊ユウトは逸る気持ちを抑えやって来たのはJR武蔵五日市駅。
そこから檜原街道を檜原方面へ15分ほど歩き、あきる野市立五日市中学校近くまで来るともうすぐだ!
しかし細い道が多すぎてどこを曲がっていいかわからず若干迷子になりながらやっと見つけた私道のような細い道を進んで行くと・・・一軒の古民家が。
おお!確かに、昭和レトロな雰囲気を醸し出している・・・。
これぞ田舎のお婆ちゃんの家!・・・って僕のおばあちゃんは近所に住んでるけど。
出迎えてくれたのは、この古民家を管理する沼田さん。
早速取材にと家の中に入らせてもらうと・・・寒い!
よく見るとこの家、暖房が無く、ストーブ一つ置いてあるだけ。
沼田さんいわく、家に隙間が多いため、暖房をつけても暖まらないんだとか。
約90年前からあるというこの古民家。戦争や震災も生き抜いてきた、まさに歴史の証人のようなものですが、管理をしている沼田さん、実は18歳まで実際にこの古民家に住んでいたそうです。
撮影には色々なシーンで使われるらしく、これまで数々のドラマや映画、CMで使われたことがあるんだとか。
めちゃくちゃ気になったので、どんな作品に出たのか何度も聞いてみたんですが…そこは大人の事情で作品名は教えてもらえませんでした。残念!!
もし写真を見て分かった!という人、相当なテレビ好きかも・・・
そんな見方でも今回のディープ多摩を楽しんでいただけたらと思います!
家具などを配置されると、「ここ本当に自分の家か?」と思うこともあるんだとか。実際に家族でテレビを見ている時、この家を使ったシーンが流れてて気づかないこともあるらしい。
実は僕も学生時代に引っ越しを経験しています。ボクの住んでいた家はほんとに普通の家だったのでテレビに出てきてもきっとわからない。あっ、でも野球で猛特訓したバッティング用鉄パイプと緑のネットがあるから分かるか!
まぁ、今も残っていればですが…
家の中を調査していると、たくさんある部屋の中に一部屋だけ他とは全く違う洋室が。築90年の建物の中にあるとは思えない異質な部屋です。
いったいなぜ?と聞いてみたところ、なんとここで役者さんが待機するのだとか。この時はスルーしてしまいましたが、このソファーに座って役者気分を楽しんでくればよかったなと後悔。
きっとこのソファーに有名女優や人気俳優が座っていたはずです…。
さらに!家の外には井戸や蔵、防空壕など今の家にはありえないものがあるというので見せてもらいました。
一通り見て、どれも魅力的だったのですが、二十歳のボクが生意気にもベスト5を選ばせてもらいました!
では、発表です!!ダダダダダ~~~ン
【アットクルー・ユウトが勝手に選んだ、まきのした住宅の特徴ベスト5!!】
■なんといってもここまで状態を残せている古民家
90年、ボクの4.5倍も生きているこの家自体がなんといってもベスト!
戦争や震災も生き抜いてここまで残っているというのはやはり驚き!
現代の日本の建築技術はすごいと思うけど、昔からすごいんだとちょっと誇らしく思えました。
二十歳ながら最近腰の痛みに悩まされているボク。
90歳でもご健在の大先輩の前でまだまだ頑張らねばと気合を入れてきました。
■レトロな(というかそのまま残っている)井戸
石造りの井戸が歴史を感じます。が、、、、よく見ると、、、ピカピカの蛇口が笑
沼田さんいわく
「今は電気で汲み上げてるんだよ。」
まぁ・・・そうですよね。
勝手に残念な気持ちになってしまいました。
でも水は当時のままだろうと思い
「この水は飲めるんですか?」と聞く
「昔から濁ってるからね。生活用水として使ってたけど、、」
時代劇で井戸水を美味しそうに飲んでる人に憧れてたんで、あわよくば・・・
と思ってましたが、無念です!
■裏山にそびえたつ神社!
古民家の裏山にはなぜか神社が。
敷地の中にあるようですが、実は地域の人たちみんなで管理している「町神社」
立派な鳥居と鐘はあるが、さい銭箱は無く、鍵こそかかっているが穴が開いて
いたり・・・
ご利益とかは・・・考えない方がいいか。
ですが、住宅の裏にちょっとした神社があるのは珍しいと思うので、ぜひ撮影に!!
■今となっては珍しい、民家に隣接している蔵!
初めて「蔵」というものに潜入しました。
扉の重厚感に、さぞかしお宝が眠っていると妄想。
ドキドキしながら中に入ってみると…
目にとびこんできたのは・・・え?シャンデリア!?
蔵にシャンデリアという違和感しかない組み合わせ。
なぜなのか沼田さんに聞いてみても、昔からあるからわからないらしい。
沼田さん自身は疑問に思わなかったのだろうか?
そして、奥に進むと本格的な巨大金庫が。
こんな重い物をどうやって運んだのかを聞くと
「昔からそこにあるからわからない。金庫の番号もわからないんだよ。」と。
つまり、中に何が入っているかも分からない…。
これ、金庫を開ける番組に依頼してもらいたいですね。
この蔵には二階もあり、二階に行くには頼りない階段で登らなければなりませんでした。これが外れたら事故→救急車…うー。。
妄想をしてしまうぼくはかなりの臆病かもしれないです。
一段ずつ慎重に登っていくと・・・
そこには歴史を感じられる物やタンスが。中でも昔のテレビの箱のデザインが郷愁を感じさせます。なんだか三丁目の夕日に出てきそう。
なんとも謎だらけの蔵・・・調査した結果、モヤモヤ感が残りました。
■古民家の裏にある、防空壕に入り戦時中を想像する
真っ暗な穴からライトをつけて潜入しました。
やはり、想像通り、虫やクモの巣が・・・大の虫嫌いの僕は「早く出たい」の一心でしたが、先輩クルーに「もっと取材しろ」と言われ、卒倒しそうな中、頑張って潜入。
後輩はつらい。早く先輩になりたい…
想像より広かった防空壕、戦時中に作られたそうですが、結局一度も使われなかったようです。
新築のままずっと残っている防空壕。
なんと、撮影にも1度も使われていないそうなので、ぜひ使って欲しいと思いました。
【奥様の直感から誕生した「まきのしたスタジオ」】
オーナーの沼田さんがハウススタジオを始めたきっかけは、奥様。
テレビの副業特集の番組でワンルームマンションの一室を貸し出しているのを見て、「あの家も古くて私たちは住めないが、副業に貸せるんではないか?」というひらめきからだそうです。
【オーナー沼田さんのスタジオについての想い】
「近所の迷惑にならなければガンガン使っちゃって!」と撮影スタッフの方に声をかけるという沼田さんに、こんな質問をしてみました。
「ホントなら、キレイに使ってもらって長く長く稼ごうと思うのに、そう思っていないんですか?」
「元々古い家を使ってもらえてるので、そこまで神経質になっていないよ。
撮影の時などはカギだけ渡して「勝手にやって」と立ち合いをしないことも多いし。
今まで放置していた古い家がたまたま撮影に再利用されていて、誰かが必要だと思い使ってくれることが嬉しいんだよね」
もちろん、撮影の時に芸能人と握手してもらう事もあるそうで、その話をしている時が、この取材の中で一番嬉しそうな笑顔をしていたように見えたのは僕だけだろうか。。。
そんな沼田さんにとっての古民家スタジオとは?と尋ねると・・・
「不稼働資産の有効活用」。
おっと、いきなりビジネス的なワードが。
優しかった沼田さんの瞳の奥に、きらりと光るものを感じたボクでした。
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