【あきる野】本場キーマカレーがぎっしり!カレーパン協会グランプリ最高金賞を獲得したカレーパンを食す!
- 2020.03.20
- ディープ多摩
何を隠そう、私ユウトはかなりのカレーパン好きです。
カレーはスパイスの発汗作用で脂肪を燃焼するから太らないという都市伝説もあるが…こってりなカレーをサクサクの揚げパンが包むという、ダイエット中の女性には嫌われる、オイルINオイル。
カロリー、糖質共にTOPクラスのカレーパンですが、今やは外国人にも愛されているんだとか。
新しいカレーパンを見ると必ず購入してしまうんですが、
そんなボクのカレーパンレーダーがビンビンに反応する逸品を五日市線秋川で発見いたしました!
そのお店の名前は「あ・ら・もーど」
スイーツ店のような名前ですが、ここのカレーパンが絶品だというのです!
【秋川 あ・ら・もーどさん】
秋川駅北口ロータリーに面したところに店舗を構える「あ・ら・もーど」さんは創業22年のパン屋さんです。
ボクより、2つお兄さんか。。。
店内に足を踏み入れると…香ばしいパンの香りが漂う。
ここまでは、普通のパン屋である。
店内も広々としており、およそ80種類はあるであろうパンたちがずらりと並ぶ。
出来たてのパンをすぐに食べたい!という食いしん坊のパン好きには、その場でできたての美味しさを味わえるイートインコーナーも完備されています。
【我慢できないので、早速食す!】
さぁ!まずは何はなくともお目当てのカレーパンへまっしぐら!
ありました!きつね色に揚がったカレーパン!
その横には「グランプリ2019キーマカレー部門最高金賞」と書かれたPOPが!
カレーパングランプリといえば…
2016年に「今一番うまいカレーパンはどれだ?」を合言葉に開催される、カレーパンの日本一決定戦。
2019年の開催は4回目。全国のカレーパン好きの人たちが、563個のカレーパンの中から「揚げカレーパン」「焼きカレーパン」「チーズカレーパン」「キーマカレーパン」「バラエティ」など各部門の推しカレーパンを投票。
1万票の中から各部門の金賞が決定。
「あ・ら・もーど」は前年のキーマカレー部門のチャンピオン、「代官山シェ・リュイ」を抑え、見事グランプリに輝いた。
と思いっきり説明口調になってしまいましたが…
まさかこの店のカレーパン、そんなスゴいものだったとは!
しかも!「あ・ら・もーど」さんでは、30分に1回のペースで揚げたてをご用意してくれているそうです。
揚げたてのカレーパンに会える可能性が高いって嬉しいですよね!
手に持った瞬間に分かる揚げたての証!ついニヤけてしまいます。
普段なら、バクっと一口いくところですが…今日はレポートなので食レポっぽく中身をお見せします!
見てください。このぎっしりとキーマカレーが詰まったカレーパンを!
使用しているお肉は、秋川の松村商店さんが直育成している、「国産黒毛和牛の秋川牛」だそうです。
こだわりの材料、そしていつでも揚げたて!というところでコストがかかっていそうですが、販売価格は200円。
チーズカレーパンは、さらに凄い!!
ゴロゴロチーズが溶けている部分と、固形で残る部分が絶妙なバランス!最高です。
これは。。。かなりの微調整があるからこそ、この質を提供できるのではないか、、、
サクサクした衣とたっぷりキーマカレーのカレーパンをほおばります。
うーーーん…旨し!!
偉そうなことを言うようですが、肉の旨みと野菜の甘みがベストマッチング!
一気に食べてしまいました。
カレーパン、チーズカレーパンをいただきましたが、野球部時代には1日5食食べていたボクはまだまだいけます。
【あ・ら・もーど人気 第2位 クリームパンを食す】
うわぁ!ふっわふわ!!普通のクリームパンとは既に違います!
やさしく、やさしく中央からパンを割ります。
来ました!2層のクリーム!!
カレーパンとはまた違った趣。でも共通するのは中身たっぷり。割るとクリームがパンからはみ出てきます。
たっぷりクリームのクリームパンは甘すぎず、滑らかなくちどけ。
お子さんからお年寄りまでファンも多いそうです。
うん、うん、たぶん日本国民のほとんどがこのクリームパンを好むであろうと心の声がささやきました。
【あ・ら・もーど人気 第3位 明太フランスを食す】
甘いものの次は。。。
このお店の人気3位、明太フランス!
ラスト1個をぎりぎりでGET!とばかりに慌ててトレーに乗せると、「出来立てあるよ!」とお店から出来立てチェンジをしてくれる。
なんて、良い店なんだ・・・
フランスパンの切り口をゆっくり開いてみると、、、
半端ないボリュームの明太子のソースが、、、
この明太子、わざわざ博多から取り寄せているそうです。
この明太子に合うフィーリングはオリジナルアレンジの配合だそう。
フランスパンは固いという印象がありますが、このフランスパンは程よい硬さでサクッと噛みきれ、辛味を残した明太子のソースと口の中で混ざり合います。
食べても食べてもどんどんあふれてくる明太子…これはまさに「追い明太子」!
ここまで3種類食べて分かったのは…「具の量が多い!」
「ぎっしり」「たっぷり」「どっさり」という言葉を体現したかのようなパンの数々。こちらのご主人のサービス精神をひしひしと感じました。
【普通のパン屋として営業していたあ・ら・もーどさんが、カレーパンで一躍有名になったストーリーをオーナーに聞いてみました。】
昨年カレーパン協会のグランプリ最高金賞を受賞(初参加で初優勝)という実績を持つ実力派のオーナーの野田さんに、カレーパンについて聞いてみたのですが…その裏には大変な苦労があったそうです。
2007年、「あ・ら・もーど」さんはパンの売れ行きなども見て店舗拡大。
地元・秋川のみなさんに、美味しいパンをたくさんの方に食べてもらおうと奮起していた矢先、近くに大きなショッピングモールが出来たそうです。
そこからは売上激減。当初立てていた計画どころか、お店の継続も危うくなりました。
そこで、野田さんは、「お店の看板商品を作ろう!」とその商品をカレーパンに決め、販売を始めたそうですが、売れ行きは1日20個程度。
今振り返れば当時は市販のルーを使った、どこにでもあるカレーパンだったそうです。
「このままでは売れない」…考えに考え、たどり着いた答えは「1番重要なのは肉」。そこで、様々な肉の中から選んだのは地元秋川の国産和牛・秋川牛。
その秋川牛をしっかりエイジング(熟成)させた後、一晩野菜と煮込む。
さらに地元の野菜を加え、一晩かけてゆっくり煮込む。スパイスや窯にもこだわっているそうです。
こうして、カレーパンの具とは思えないくらいこだわり抜き作り上げたカレーパン、瞬く間に人気メニューとなったそうです。
ちなみに…スープは意外にも中華ベースなんだとか!
【パンの世界にたどり着くまでの野田さん】
野田さんの幼少期は、小学校時代、全国区の強豪野球チームに所属。
星飛雄馬の様な練習の日々の中で、失敗や成功体験を重ねたことで根性、我慢を学んだ。
大学を卒業後、大手企業のサラリーマンとして働くが、周りには会社の愚痴や不満、言い訳をする先輩たちが多くいたそうです。
その時、学生時代叔父のラーメン店でバイトをしていた時に見た「楽しそうに働く叔父の姿」を思い出し、「ここには夢がない、仕事は楽しむものだ!」と意を決してフレンチレストランの料理人に転職。
パンの世界に入ったきっかけは、フレンチレストランで働いている時、なかなか納得のいくものが作れないのがパンであった…
だからこそパンの世界にどっぷりはまっていったそうです。
そして、その衝動がMAXになった22年前、「パンは面白い!だからパン屋になろう!」と独立したそうです。
独立後も、楽しく仕事をしながらこだわりを持ってとことん突き進む野田さんだから、あの最高金賞カレーパンが誕生したんだなと思いました。
【あ・ら・モードはパン好きの集まり】
オーナーの野田さんは趣味もパン作りと公言するほどパン好き。そして、働くスタッフも全員パンが大好き。
新作や季節ものはスタッフさんが提案し、スタッフさん同士で評価。
選ばれたものが店頭に並ぶそうです。そうすることで、成功体験ややりがいを感じながら楽しく働ける職場環境を提供しているんだとか。
「一人ではできない。」「みんながいてくれる。」「みんなが頑張ってくれるから」とスタッフ全員でお店を作り上げていると何度も言っていました。
「もっと楽しく!やりがいを感じながら働ける環境を作りたい」と熱く語る野田さんが、なんだかボクは野球の監督に見えてきてしまいました。
ボクが野球をやってた頃に出会っていたら、もしかしたら僕も野田さんに着いていってパン職人になっていたかもしれません。
【野田さんにとってのカレーパンとは】
完成がなく、人生をかける価値があるもの。
22年やっていてもわからないことや課題はまだたくさん残っており、満足のいくパン作りは出来ていないとの事。
「きっと一生満足はいかないだろう」だから面白くて、続けられるんだそう。
仕事は家族の為じゃない。自己実現の為。だって、家族の為って言ったらうまく行かない時に言い訳にしてしまうでしょ?というかっこいい野田さん。
その熱い話に共感しつつも、大人になっても、仕事をする上での勉強はずっと続くのか。。。。とつい今の自分自身に置き換えて想像してしまったボクでした。
取材が終わり、一番下っ端のボクにいつも優しくしてくれる会社の皆様に、日ごろの感謝を込めてカレーパンを買って帰ることに。
その時の様子はこちら
【社内の声】
開発担当の久米さんに渡してみた。
男らしく大きな一口でいってもらいました。
「他のカレーパンより肉の味がしっかりしてる。このレベルのカレーをカレーパンで食べるという贅沢感。」
チーズ入りのカレーパンも食べてもらいました。
こちらも大きな一口で。
「チーズ入りはマイルドに。チーズがでかくて食べごたえがある。カレーだけの部分とチーズが入った部分との二つの味が楽しめる。」
どちらのカレーパンが好みか聞いてみた。
「ノーマルの方が肉々しくて好きだね。」久米さんは肉食派なのか。
「男の人はノーマルの方が好きなんじゃないかな」
この発言がのちにある男を苦しめることになる…
久米さん、いつも的確な食レポありがとうございます!
続いてはデザイナーの渡辺さん
迷うことなくチーズ入りを選択。やはり女子ウケがいいのか。
嬉しそうに一口いってもらいました。
「辛いのだめだけど食べられる。カレーがキッチリ、惜しみなく詰まってる。
冷めててもカリカリでおいしい。」
渡辺さんにもどっち派か聞いてみた
もちろんチーズでした。
最後にディープ多摩調査団、藤山隊員にも渡してみた。
太れないトシオさん、大好きな高カロリーをもらい喜んでいると、デザイナーのお姉さん達から白い目で見られてました。
では食べてもらいましょう。ここは隊員らしく大きな一口で食べてくれるはず…
え、、、一口ちっさ!!
「うん、おいしいおいしい」ってまだカレー部分到達してない。
久米さんが完食した4口目でようやくチーズ部分に。
「生地がカリカリしていておいしい。カリッとふっくら中は濃厚。」
値段が一個200円だと伝えると
『う~ん・・・これは500~600円してもおかしくない!!』
と(得意の)分析までしていただきました。
どっち派か聞いてみた。
「う~ん、チーズ入りかな」
この瞬間久米さんと僕に気まずい空気が…
でも誰一人として悪い人がいないのが事実。ノーマルもチーズ入りもどっちもおいしいこのカレーパンが罪なんだ。
藤山隊員の好きなパンを聞いてみました。
一位はクリームパンのようです。
藤山隊員ごめんなさい、指のきれいさも含めやっぱ女子みたいです。
【店舗情報】
店名 パンの家 あ・ら・もーど
住所 〒197-0804 東京都あきる野市秋川1-1-16 秋川駅北口
TEL 042-550-6505
FAX 042-550-6505
営業時間 8:00~20:00
定休日 木曜日
【特派員からの一言】
学生のころからよく食べていたカレーパン。今まではただ漠然と食べていましたが、今回の取材でいろんな話を聞いて見方が変わったならぬ食べ方が変わりました。こんな素晴らしいパン屋さんが近所にあることはとても誇らしいと思いました!
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